カメラマンの当たりハズレ
ずいぶん時間が経ちましたがブログ再開いたします。
前回のブログでお話した通り、ブライダル撮影はプロにお任せするのが最善の策です。
ところが・・・ブライダルカメラマンといってもピンキリです。大当たりもいれば、残念なことに大外れも存在します。
もしあなたがこれからブライダルカメラマンを探すのであれば、極めて慎重かつ入念に調べることをお勧めします。
もしハズレのカメラマンを引いてしまったのなら、たくさんの労力とお金と期待を込めた晴れ舞台の想い出が、二度と見たくもないような写真に置き換わってしまいます。
それは悲劇以外の何ものでもありません。
その人、ホントにプロフェッショナル?
ところが残念なことに、世の中には多くのハズレが存在します。
たとえば「ブライダルカメラマン募集」とWEB検索してみてください。
募集要項に「カメラの知識があればOK!」とか「未経験者歓迎!」とか「週末の副業に!」などと書いてある募集サイトが多数あります。
どのような経緯でこのような募集をしているのかも、どのような教育を経て撮影にデビューするのかは知りませんが、長年ブライダル撮影をしてきた者としては、このような謳い文句で集められたカメラマン(?)が、まともに結婚式を撮影できるのかと心配になります。
僕はフリーランスとして5年、その後大手ブライダル専門の撮影会社で12年間、撮影と新人の教育を行ってきましたが、一生に一度の結婚式の写真を撮るブライダル撮影は、そんな甘く軽々しいものではありません。
本当に難しいブライダル撮影
前回の記事でも書きましたが、ブライダル撮影は本当に難しい撮影ジャンルです。
ただ撮るだけならば、今の時代カメラ任せでもなんとか写ります。
しかし、それをきちんときれいに価値のあるものに仕上げるには、様々な技術とたくさんの経験が必要です。
刻々と変化する会場で、現場の光を読み、必要であればストロボで補い、被写体の動きと背景のバランスを見ながら構図を決め、ここぞのシャッターチャンスで撮影する。
自分の手足のように瞬時にカメラを扱えないと、シャッターチャンスはあっという間に逃げてしまいます。
また、ブライダルカメラマンに必要なのは撮影の技術だけではありません。
新郎新婦に対するホスピタリティ、周りのスタッフと円滑に現場を取り持つコミュニケーション能力と現場対応能力、ブライダルに関する様々な知識。プレッシャーに負けない胆力。
なによりも結婚する二人やその家族への想いを持っていないと、本当に価値のある結婚式の写真は撮れません。
おみくじのように選んではいけない!
正直なところ現在の日本で、本当の意味でプロフェッショナルとしてブライダルカメラマンをしている人は半数にも満たないと思います。
もしあなたが何も考えずに結婚式のカメラマンを選んだ場合、あなたが本当のプロに当たる確率は、例えていうならば「神社仏閣でおみくじを引いて、大吉と中吉を引くのと一緒」くらいの確率です。
ギリギリセーフの小吉が出るかもしれないし、残念賞の末吉かもしれません。
また、土曜日に大安が重なるような繁忙日には、末吉・凶が多めに出ます。
一日に確保できる大吉・中吉(きちんとしたプロ)の数は増減しませんので、あとはあまり撮影経験のないハズレくじで補うしかないのです。
しかし幸いなことに、きちんと選びさえすればこのおみくじは必ず大吉を当てることができます。
よ~く見れば「大吉」と書いてますし、引くくじを事前予約することも出来るのです。
どうかこれから結婚される皆様には、本物のブライダルカメラマンを見つけてほしいと心の底から思うのです。
当たりの見つけ方に関してはまた今度。