ある日、撮影を担当した結婚式にて。
いつも通りにお父さんとチャペルに入場する新婦さん。
いつも通りにお母さんにベールダウンをしてもらう新婦さん。
いつも通りにお父さんから新郎さんに引き継がれ、いつも通りに滞りなく挙式は終わりました。
ただ、ご新郎さんのお母様の姿はありませんでした。
披露宴前に担当プランナーさんから聞いたところ、ご新郎さんのお母さん、すでに他界されていているとのこと。
また、ご新婦さんの両親は仲良く並んで座っていましたが、離婚されているとのこと。
披露宴の終盤に新婦さんからのお手紙。
「離れて暮らすことになったけど、もしかしたら3人そろうのは今日が最後かもしれないけど、私はいつまでもお父さんとお母さんの子供です。」
家族への気持ちを、震える声で手紙を読む新婦さん。
おひらきのあと、いつも通り新郎新婦と両親のショットを撮影。
その後に新郎さんとお父さん、新婦さんとご両親、新婦さんとお父さん、新婦さんとお母さん、いろいろなバリエーションでも撮影を。
「写真の中ではずっと一緒です」の思いを込めて。
帰り道、「新郎さんのお父さんの横、もう一人分スペース空けて撮ればよかった」とちょっぴり反省。